猫の癌について参考辞典と、猫の健康を維持するための参考として。

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猫の癌について

肥満細胞腫

肥満細胞腫
肥満細胞とは、皮膚(真皮)の血管や筋肉の周辺、内臓の周辺を始め、
体のあらゆる組織に散在している細胞で、骨髄で作られ全身の結合組織で
成熟します。この細胞は虫刺されや花粉など、外部から動物の体に侵入する
「異物」を感知すると生理活性物質(ヒスタミンやヘパリンなど)を放出し、
患部に炎症を起こして免疫機能を高め、その異物を退治したり、鼻水を流させて
体外に押し出したりし、動物の体を守る重要な働きをしているものです。
肥満細胞腫は犬と猫に見られる腫瘍です。

肥満細胞腫の症状
猫の肥満細胞腫は内蔵型肥満細胞腫と、皮膚型肥満細胞腫に分かれます。
皮膚型は腫瘍部分の皮膚が盛り上がりコブの様になったり表面が壊死する、
筋肉が固まる等様々な症状がみられます。主に猫の頭部や首の周りの皮膚に
多数の腫瘤が発生し、次第に全身へと広がり、切除しても再発や転移を
しやすい腫瘍です。内蔵型の腫瘍は、骨髄・脾臓・肝臓・リンパ節・肺・腸が
侵されます。又肥満細胞が出す物質(ヒスタミンやヘパリンなど)のために腫瘍の周囲に
ひどい炎症がおこったり血液と一緒に流れて胃まで行き潰瘍ができ胃が荒れたりします。
胃が荒れた場合は食欲不振・嘔吐や吐血・下痢などが見られます。
血液凝固異常等によりショックが起こる事もあります。

肥満細胞腫の原因
猫の肥満細胞腫は、老化による免疫細胞の低下やウィルス・ストレス・遺伝・化学物質・
ホルモン異常等様々な原因があげられています。肥満細胞と言う真皮の血管周囲に
みられる細胞が何らかの原因で腫瘍化します。

扁平上皮癌

扁平上皮癌
猫の扁平上皮癌は皮膚や粘膜をつくる扁平上皮細胞が癌化したもので鼻や
耳・爪の付け根に発症することが多く、しこりと言うよりはただれた皮膚病や
潰瘍や治りにくい傷の様に見える事もあります。犬は高い確率で皮膚癌・腫瘍を
発症しますが、猫の扁平上皮癌は犬ほど多くないと言われますが、
猫では悪性の扁平上皮癌の方が多いと言われています。この扁平上皮癌は
白い猫に多く見られ、猫の老化や高齢化とともに発症の多い癌の病気です。
猫の目や耳の周り・鼻・頭部・顔面等様々な箇所に発生します。

扁平上皮癌の症状
猫の扁平上皮癌は、徐々に目や耳等の発生箇所が赤くなりフケが出たり
出血したりします。一見皮膚炎のように見えますが、進行すると赤くなった
小さな潰瘍が大きくなっていき、悪臭がしたり耳に発生した場合は耳の
先が欠けてくることもあるようです。

扁平上皮癌の原因
太陽光線による障害・光線性角化症発癌の前駆症状・慢性の炎症が
腫瘍かする事等が挙げられています。発生箇所によって食欲不振や嘔吐
・歩行困難など様々な症状が現れます。猫エイズウィルスなどの病気に感染し、
免疫力が低下しているときも皮膚がんになりやすいと言われます。

子宮癌・膣腫瘍

子宮癌
子宮の内部に腫瘍ができ、猫の子宮癌に多いは腺癌という悪性の腫瘍です。
腺癌は悪性の癌で良性とは異なり、短期間で大きくなって、約2㎝程にもなると
腫瘍の表面が崩れてくることが多いようです。猫の子宮がんは外陰部からの出血が続き、
癌細胞が大きくなるとお腹も膨らんできます。

膣の腫瘍
膣に腫瘍ができると、できものが膣から外へとび出してきます。この腫瘍のほとんどは
線維腫と言う良性の腫瘍です。出血が続いたりまれに肛門と外陰部の所に大きな
塊ができている事があります。

乳がん・乳腺腫瘍

乳腺腫瘍・乳癌
猫の乳腺腫瘍には良性と悪性があり、悪性の腫瘍を乳癌と呼んでいましたが最近では、
悪性・良性かかわらず乳腺腫瘍や乳癌と言っています。猫の乳腺腫瘍は老化に伴って
発生率は上がり、10歳以上の猫のほとんどは悪性の乳癌と言われます。しかし
良性腫瘍でも、悪性の乳腺腫瘍に変化する事もあり注意が必要です。
猫では皮膚癌と血液の癌の次に多いガン腫瘍と言われます。

乳腺腫瘍・乳癌の症状
猫は10個前後の乳頭があり(左右対称ではないこともある)、乳腺腫瘍の初期症状は、
しこりは米粒程の大きさで痛みもあまりない為、乳頭と腫瘍の違いを気付かない事が
多くあるようです。乳腺腫瘍の初期に乳腺内のしこりができ、大きくなると硬くなって
皮膚を破って出血が見られ潰瘍化してきます。乳癌は早い時期にリンパ節・肺や腹部等への
転移がみられるようです。乳癌によって食欲低下・嘔吐・体重減少しずつ痩せるなど
様々な症状がでます。

乳腺腫瘍・乳癌の原因
乳癌や乳腺腫瘍はエストロゲンという卵巣から出るホルモンとの関係が示唆され、加齢・
紫外線・放射線・化学的発癌物質・ウィルス・遺伝性・免疫不全等挙げられています。

悪性リンパ腫

リンパ腫
猫の腫瘍の中で多いのが、血液とリンパ系の腫瘍と言われます。
原因として猫白血病ウィルスの感染が多い様です。リンパ組織は顎の下・脇の下・股の付け根・
胸腔・腹腔など体の至る所に存在します。悪性リンパ腫やリンパ肉腫と呼ばれ、リンパ節・
胸腺・消化器・皮膚などにあるリンパ組織から発生する悪性腫瘍です。本来生体には外部の
ウイルスや細菌などの「敵=異物」から体を守る重要な免疫の役割が白血球の一種(リンパ球)
です。リンパ器官には、リンパ節(腺)などのリンパ器管と脾臓や肝臓、腸管などに
ふくまれるリンパ組織があります。カゼをひくと、リンパ節が腫れるのはリンパ球が体内に
侵入したカゼのウイルスと闘い抵抗しているからです。その重要なリンパ球の遺伝子が
何らかの要因で傷つき細胞が腫瘍化して、リンパ器官内で固まりを作って分化・増殖する
病気がリンパ腫あるいはリンパ肉腫という悪性腫瘍です。腫瘍ができる場所は様々で、
猫のリンパ腫では、胸の前縦隔(心臓前方部分)にできるものが多く、これを縦隔型または
胸腺型と言います。このようにリンパ腫が発生した部位により縦隔型・消化管型・多中心型
などに分類されています。症状も発生部位によって様々です。

多中心型リンパ腫
局所あるいは全身のリンパ節に発生する型です。猫の体のあらゆるリンパ節が腫れ、
食欲不振・元気消失・体重減少・発熱・貧血を起します。

消化器型リンパ腫 
消化管とその付属リンパ組織に発生する型で腫瘍が胃や腸の一部、限られた範囲に発生する
ものや胃と腸の全体に及ぶものがあり、腸や腹腔が腫れます。食欲不振・元気消失・体重減少
・下痢・嘔吐などが見られます。猫は8歳位が平均発症年齢のようです。

縦隔型リンパ腫(じゅうかくがた)・胸腺型
猫の多くはこの型です。縦隔と言う左右2つの肺の間にある部分で、心臓・大血管・気管
・気管支等が含まれています。リンパ節が腫れ、リンパ節の腫脹による気道の圧迫や、
胸水が貯留し肺が圧迫されることにより呼吸困難や咳が出たり、食欲不振で体重の減少
・嘔吐などが見られます。若い猫3歳位が平均発症年齢のようです。

白血病とは

白血病
白血病は血液の癌と言われていますが正確には血液を構成する血球の癌です。血球を作る細胞
すなわち造血幹細胞が骨髄の中で癌化して無制限に自律性の増殖をする病気です。

白血病の症状
猫の白血病の種類によって症状は異なりますが、正常な白血球が減少するために、
細菌やウイルスに対する抵抗力がなくなり発熱や肺炎などの感染の症状が見られたり、
嘔吐・食欲不振・関節痛・各臓器の肥大・貧血・息切れ・元気がなくなる等
様々な症状があるようです。

骨髄性白血病
骨髄性には急性骨髄性白血病・慢性骨髄性白血病や好酸球性白血病、好中球性白血病等が
挙げられます。急性骨髄性白血病は骨髄・単球・赤芽球系の未成熟な幼若細胞が
腫瘍性増殖するという症状を言います。それ以降成熟が停止し、白血病裂孔がみられます。

リンパ性白血病
リンパ性白血病には急性リンパ芽球性白血病・前リンパ性白血病・慢性リンパ性白血病などが
あります。慢性リンパ性白血病は成熟リンパ球が末梢に多数出現するもので通常無症状のことが
多いが血症を伴うこともあるようです。

肥満細胞性白血病
肥満細胞腫のうち肥満細胞が末梢血中に多くみられた場合に肥満細胞性白血病と呼ばれます。
明らかな皮膚病変がみられ、末梢血中に肥満細胞がみられるものは肥満細胞血症と呼ばれます。
肥満細胞症は犬より猫でよくみられ、内臓型、特に脾臓の肥満細胞腫瘍で認められる
肥満細胞血症と同じものをあらわしていると言われています。

白血病の原因
詳しい原因は不明ですが現段階の研究で、原因は血液細胞の遺伝子レベルの異常と
考えられています。ある種の先天性の免疫不全症や、染色体(遺伝子)異常を伴う
先天性疾患でも発生しやすいといわれています。また、放射線・抗がん剤なども白血病を
引きおこす可能性があるとも言われています。細胞は常に分裂を繰り返し、それと同時に
遺伝子も分裂し、もとの遺伝子と同じ遺伝子が作られます。しかし何らかの原因で、
遺伝子が正しく増殖できずに傷つく場合があります。傷のついた遺伝子が繰り返し
増殖すると、その傷は元に戻らなくなります。この元に戻らなくなった遺伝子を持つ
細胞が、がん細胞です。傷のついた遺伝子は本来の働きができにくくなりいろいろな
異常を引きおきします。猫白血病のほとんどの原因は、猫白血病ウィルスによるものと
言われます。

気になる様子がある場合は早めに獣医さんに診察してもらいましょう。  

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